組織風土の特徴を掴む その96

ナッシュ理論(均衡)は多くの事を教えてくれます。

「各個人が合理的に、様々なやり方を選択した結果(ナッシュ均衡)が社会全体にとって望ましい結果にならない」

つまり、社会的に望ましい状態は経済的に考えた場合、誰も不幸にならない状況であれば、最も効率的かつ効用のある人に資源を分配するべきとの考え方なんです。(パレート最適)

しかし問題は誰かを犠牲にしなければ、組織が活性化しないのなら、それは良い組織とは言えないと私は思います。

そもそもどのような仲間と一緒に働くか?

となりにいる仲間は同じ志を持っているとすれば、同じ目標に向かって邁進出来ると思います。

そうでは無い方が側にいると、確かにナッシュ理論(均衡)を用いたくなります。

やはり、経営の大事な役割は人を選ぶ作業をしなければならないと私は考えます。

それは入社の段階で明確になっていなければなりません。

その場しのぎで従業員を雇っていると、管理する為の仕組みを作らなければならないし、すべての場合を想定したマニュアルを作らなければならなくなります。

ナッシュが研究したゲーム理論は戦略的な意思決定を示す理論です。

組織も戦略的に運営しなければ、うまくいきません。